痛いから効く?
からだコラム「健’sNOTE」の記事をリライトしたものです。
痛さを越えてこそ?
今ある腰痛などの辛い症状を治す為には少々の痛みは我慢するのは当たりまえ。
痛さが効くんだ!痛くないと良くならない!と考えてませんか?
最近腰が痛くて前にかがめないからストレッチで体をほぐそう、こっちが痛くて曲がらないからもっとやろう!・・・動かさないでいると動かなくなっちゃうから頑張らなきゃ!・・・こう思っている方とても多いのではないでしょうか?
私の周りにも、た〜っくさんいます。
昔風といいますか、痛みは根性で治す!と言った所でしょうか?
しかし、それでは余計体を壊してしまうんです。
ある方向に動いて痛いというのは、体がそちらに動かすのを嫌がっていると言うことです。
そちらに動かすと余計に悪くなるよと体が教えてくれるのです。
せっかくの体からの声を無視していると、逆に動ける範囲がどんどん狭くなり最後は動けなくなってしまいます。
体が激痛という悲鳴を上げて、動くことを拒否するのです。
逆に気持ちのいいと感じる動きは、体がそちらに行けばバランスが回復するよと教えてくれているのです。
コレが自然の法則なのになぜ間違ってしまったのでしょう?
それはきっと鍛錬(トレーニング)と回復を混同してしまった為でしょう。
体を鍛える場合、目的とする部位に負荷をかけていきます。
そして自分の限界を少し超え、筋肉を傷つけます。その傷ついた筋肉が回復する時にはもとの筋肉よりも強い筋肉になるのです。この考え方をそのまま回復(治療)にも持ちこんでしまっているのです。
もともと悲鳴を上げている体に更に負荷を与えてしまっては、悪くなることはあっても良くなることはありません。
しかし、私は痛い治療で良くなったよ!というラッキーな方もいらっしゃいます。
なぜ痛い事をしたのに良くなったのか?
それは痛みに対して体が痛くない方へ無意識に逃げたからです。
無意識の動きは必ず快へ向かいます。
痛い治療で良くなったと思っていますが、実は痛みから無意識に逃げて良くなっていただけなのです。
たまたま体が壊れなくてラッキーでしたね。
はじめから痛くなくて気持良いことをしていたらもっと早く良くなっていたかもしませんね。
(そう言う意味ではアンラッキーかな?)
体は痛みを望んでいません。
快を望みバランスの回復を要求しているのです。