全体をみないプロ
大改造 劇的ビフォーアフター
様々な問題を抱える家を、匠と呼ばれるスペシャリストの手によって、劇的に変身させる、人気のリフォームバラエティー番組です。
なんと、本日の放送は、当院から徒歩5分程のところにある美容室がリフォームされていました。
昔からある小さな美容室が最近キレイになったなぁと妻と話していたのですが、なんと匠が入っていたとは・・・どおりで(^ー^* )
この番組が大好きで、ほぼ毎週観ています。
もともと問題があるから取り上げられているとは言え、解体してみるとほぼ100%に近い割合で構造上の問題が出てきます。
それは経年劣化ということだけではありません。
最初に建てたとき、あるいは部分的なリフォームをしたときに出来てしまった問題です。
筋交いを切ってしまう。
柱がずれている。
基礎が削られている。
etc.
家を建てるのも、リフォームをするのも、素人ではなくプロである大工さんです。
そのプロが、家全体の構造や強度ということを考えず、注文のあった箇所のみで最善を尽くしてしまったのでしょう。
施主は、プロである大工さんに頼んでいるのだから、もちろん構造上の強度などは計算済だと思い込んでしまいます。
しかし、意外とそうではないという事が、この番組を見ていてよくわかります。
幸いにも、この時まで何事もなく生活出来ていたのはラッキーだったとしか言いようがありません。
この大工さんを、治療家と置き換えたらどうでしょう?
腰が痛い。
肩がコル。
股関節を柔らかくしたい。
etc.
そういった注文に対し、治療家は最善と思われる施術を施します。
なるほど、その注文はクリア出来るかもしれません。
しかし、それが体全体としてのバランスを失ってはいないでしょうか?
プロだから全体を考えるのは当たりまえ・・・?
そうであればいいのですが・・・
操体では、体を部分の集合体ではなく、丸ごと全部で一つなんだと捉えています。
その意味が少しはご理解頂ける事でしょう。