気功師?・・・貴公子?
先日出張施術に伺ったときのお話です。
84才の女性。
右の肩胛骨近辺の痛みで、腕にもピリピリとしたシビレがあり、首も痛くて動かない。
膝は昔から悪く、今も痛くて立てない状態。
どうしようもなく痛いので近所の整形外科(整骨院?)に行き見てもらうと肋間神経痛だねということ。
マッサージをしてもらって帰ってきたが、かえって痛くなりどうしようもなくなり困っていたところ、お孫さんの紹介で当院へ連絡が来ました。
かなり辛いのでしょう。
しかめっ面で「痛いのよぉ~」というオーラが全身から漂っています。(^_^;)
その家の空間に合わせて施術を行うのが出張の宿命です。
ベッドはありますが片側は壁、ベッドの上には布団や荷物、ベッドそのものも二人の重量に耐えられるか不安なので、ダイニングのイスを用意して頂き、そこに座ったまま施術を行いました。
とても小柄な方なので、一度イスに座ってしまうと足が浮いてしまうので座り直すということが出来ません。
背もたれも邪魔になり背中に触れにくいのですが、まずは触れられるところからアプローチ。
84才とご高齢ですが、体はとても素直な反応を見せてくれます。
年令に関係なく体はちゃんと戻ろうとしているんだなぁと改めて勉強になりました。
最初のアプローチで右腕と首の痛みはスーっと軽くなり、ほぼ消失。
その後も操法を通すたびに体は変わり、施術後は腕と首の症状はなくなり、歩くのはまだ難しいのですが、全く立てない状態から立てるようにはなりました。
操法を通すたびに、「楽になった・・・」「痛いのが消えた・・・」と素直に口に出してくれるので、それを聞いていたご家族も不思議そうに眺めています。
施術中ご家族に見られているのは構わないのですが、今回その距離が約1メートル・・・さすがに近い(^_^;)
その視線に慣れるまで数分かかりましたが、視線が気にならなくなってからは、やらなくても良いような動きも入れてパフォーマンス(o^^o)
ご家族の方は何をやっているのか理解出来なかったのでしょう。
2度目に伺ったときにはすっかり気功の先生ということになっていました。(;^_^A アセアセ…
操者である私は軽く手をあてたり腕や足を支えているだけ、本人は触れているところと腰が暖かくて気持ちが良いと言う・・・それを見ていたらそう感じてしまうのも仕方ないかもしれません。
今回に限らず、はじめて受けた方にもよく「気功もされるのですか?」と聞かれますが、気功は全く知りませんし、何かを出しているというつもりもありません。
体の通りが良いので結果として何か出ていると言うことはあるかもしれませんが、自覚は全然(^_^;)
まぁご本人は体が変わって楽になる事が重要で、それが気功なのか操体なのかはどうでも良いことでしょう。
気功じゃないんですよぉと軽く否定はしましたが、きっと今も気功の先生ということになっているんでしょうねぇ・・・う~ん、じゃあ気功師じゃなくて貴公子って事でお願いします(^O^)
ちなみに、2度目の施術でちゃんと歩けるようになりました。
お疲れ様です。
本当に操体は、やればやるほど説明が難しいですね(アセ
考えてみると特別なものが何もないですから(アセ×2)