ネコに見る操体
からだコラム「健’sNOTE」の記事をリライトしたものです。
イヌと並んで私たちの一番身近な動物「ネコ」 彼ら(もしくは彼女?)は1日の内かなりの時間寝て過ごしています。身体を丸めてじーっとしてる訳です。
人間が同じように1日の大半を寝て過ごしたら身体がコチコチになってしまいます。
しかしネコはご存知のようにしなやかです。なぜなんでしょう?
その秘密は、ネコが目覚めた時の行動にあるのです!
ネコを飼っている方は一日のウチに何度も目にする「伸び」。
一度背中をグゥッと丸め、次ぎに前足の先からウ〜ンと伸ばし順々に身体を伸ばしていき最後に後ろ足の先までプルプルっと伸ばして終了。
良く見れば伸ばし方も左右一緒ではありません、自分の気持ちの良いようにだけ伸ばしているのです。
そしてこの「伸び」は寝起きに限らず、しょっちゅう行われます。
それはネコの体が何か不快感を感じた時に行われます。
無意識にクニュ〜っと伸びる事によって自然と身体のバランスを調整してしまうので、いつもあんなにしなやかでいられるのです。
操体で唱えていることも正にこれです。
気持ちが良いという感覚に素直に従って生きる。
そうすることが健やかな生活への近道ですよと。
伸びに限らずネコの生き方そのものも操体的でうらやましいくらいです。
そんな目線で近所のネコを眺めてみても面白いかも知れません。