歪みは必ずしも悪ではない

サッカー日本代表の内田篤人選手。
1年9ヶ月という長期欠場から昨年ついに復帰しました。

とても好きな選手なので再び活躍してくれることを期待しています。

その内田選手が先日テレビのインタビューでリハビリについて語っていました。

一時は引退を覚悟したほどのケガ、手術後のリハビリもなかなか良い結果に繋がらない。
所属するチーム、シャルケのドクターにも「復帰できると思っていなかった」といわれたそうです。

その膝の状態が劇的に変化を起こしついに復帰を果たしたその理由。
それがとても面白い話でした。

 

なかなか結果の出ないリハビリの中、古巣である鹿島アントラーズの選手から鹿島に良いトレーナーがいると聞き、そのトレーナーと話をしたところ、自分の感じていたこととほぼ一致。
そしてそのトレーナーの元でリハビリをする為にドイツから鹿島へ帰国。

そこから劇的に膝の状態が良くなっていったそうです。

ではドイツと鹿島、何が違っていたのでしょう?

内田選手の話によれば、自分の足は太ももは内側に膝から下は外側に向いている傾向がある。
鹿島のトレーナーはその流れを内田選手の膝と捉え、その向きで動けるようにリハビリを進めました。
ドイツではいわゆる正しいとされる腿と膝の関係や動くべき方向に動くようにリハビリを行っていたそうです。
正しいものを目指したのに上手くいかない。
とても興味深い話です。

正しいものを目指したのに上手く行かず、不自然なものを目指したら上手く回り始めた。
では「正しい」ってなんでしょう?
カラダは人それぞれ違うものです。
全く同じカラダ、全く同じ環境で生きている人などどこにもいません。
大事な事は、皆にとって、誰かにとっての「正しい」ではなく、自分にとっての「正しい」ということだったのです。

これを操体では「不自然の中の自然」と捉えています。

正しいとされる見た目や正しいとされる骨格、正しいとされる関節の可動域にこだわらず、バランスがとれて無理なく動ける状態を目指す。
その結果として見た目や可動域などが正しいといわれる見た目になっていけば良いのです。

自然とはバランスです。
先ほどの「不自然の中の自然」という言葉の「自然」を「バランス」に置き換えてみると
アンバランスの中のバランス
体も自分の環境に合わせてバランスをとっています。

内田選手の場合、サッカーをしてきたカラダ、サッカーをしていくカラダに戻すためには「不自然の中の自然」言い換えれば「その人にとっての自然」が必要だった訳ですね。

 



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