気持ちよさって何?
操体の重要なキーワードである“気持ち良さ”とはどんな感じ?
快と快楽
操体を経験したことがない方に説明するとき、一番わかりにくいのがこの「気持ち良さ」かもしれません。
操体ではこの気持ちよさを「快」と呼んでいます。
快・不快の快です。
マッサージやストレッチ。
オフロやサウナ。
スポーツやカラオケ等々。
どれも「気持ちが良い」という言葉で表現されます。
一般に気持ちがいいと言われているものの多くは、操体でいうところの「快」ではなく「刺激による気持ちよさ」「快楽」です。
「快」とは余計なものはなく、カラダそのものが求めているシンプルな感覚です。
刺激はさらなる刺激を要求し、やがてその「快楽という気持ちよさ」によってカラダを壊す方向に導いてしまいます。
ストレッチと伸び
ストレッチの本を読んでみると、痛みを感じない程度に15秒から30秒ゆっくりと伸ばしましょうと書いてあります。
もしこの秒数が書いていなければ、どのくらいやっていればいいのかわかりません。
それに対して、伸びは体の自然な要求です。
気持ちよく伸び、カラダの要求が満たされれば自然に終わります。
朝起きて「くぅ〜!」と気持ちよく伸びたとき、いつまでやっていれば良いのだろう?と考える人はおそらくいないと思います。
こんな話をすると、なにが快でなにが快楽なのだろう?と考えてしまう人がいますが、あまり難しく考えず、
快は満たされれば自然に終わり、快楽は「もっと」とエスカレートするものと考えると理解しやすいかもしれません。