歪みと治癒力
からだコラム「健’sNOTE」の記事をリライトしたものです。
「体の歪みをただし、自然治癒力を引き出そう!」
↑これ近所にある某整体の看板に書いてある言葉です。
確かにその通りだとは思いますが…、操体をしている立場で読むと少〜し違和感を感じます。
「体が痛い」ということと「体に歪みがある」ということ、これは無関係ではありません。
体に歪みがあり、バランスを失い構造上に無理がでているので痛みがでます。
それを改善することで元気な体になり痛みも消失していく、ということに異論はありません。
ではこの看板に感じる違和感は何か?
それは体の歪をただすことと、自然治癒力が出ることを別のことと捉えているように読めるところです。
カラダは本来、誰かに歪みをただしてもらわなくても、自らバランスを整える力を持っているものです。
そしてそれこそが自然治癒であると私は感じています。
自然治癒力の捉え方の違いからなのでしょうが、
「体の歪みをただし、自然治癒力を引き出そう!」という言葉からは「ダメなカラダを私が整えてあげますよ」という雰囲気を感じてしまうのです。
操体を実践し、日々施術の中でカラダと言うものに触れていると、体の歪をただすことと自然治癒力は別のものではなく、
「体の歪みをただせることが自然治癒力の一つ」なのだと実感します。