座って行う操体
イスに座った姿勢で行う操体をご紹介します。
仕事場や学校で、電車の中で、どこでも簡単に行える操法です。
首の操法
デスクワークで辛いのは、やはり腰と首周りでしょう。
首から全身へと連動させていく操体を紹介します。
やり方
イスに座り(正座でも可)手のひらを上に向け腿の上に乗せます。
首を前後、左右、斜めと様々な方向へゆっくりと動かし、動かし易い方向や動かしにくい方向を確認します。
少々乱暴な探し方ですが、一つ一つの動きを試して書くと量が膨大になってしまうので、簡略化しています。
ご自身でやってみるときには「右向きと左向きは?」「前と後ろは?」「左倒しと右倒しは?」と試してみてください。
気持ち良かった方向、もしくは一番動かし易かった方向へ頭の重さを感じながらゆっくりと動いていきます。
目線から首・上半身・腰・下半身へと体の繋がりを感じてみましょう。
気持ちよさがあれば十分に味わい、よくわからなければ無理なく動けるところまで動いてみます。
ご自身のタイミングで全身の力をほどきます。
脱力した後の気持ち良さも味わってみましょう。
もう一度やってみたいか体に問いかけ回数を決めます。
- 首だけの運動にならないように注意しましょう。
- 左右のお尻への体重移動を上手に使い全身で動きを表現してみましょう。
- 体のつながりが分からない時は、無理に動きをつなげる必要はありません。
座って振り返り
- イスに座り(正座でも可)手のひらを上に向け腿の上に乗せます。
- 左右にゆっくり振り返り、左右差を確認します。
- 振り返りやすかった方へゆっくりと振り返っていきます。
- 振り返る側のお尻に体重が移るのを感じながら全身のつながりを表現してみます。
- ご自身のタイミングで全身の力をほどきます。
- 回数はカラダに訪ねてみましょう。
まとめ
椅子に座って行う場合、足が浮くくらいの高さでやってみると全身のつながりを感じやすく。
まるで無重力のような浮遊感を味わえるかもしれません。
床に座って行う場合もイスに腰掛けるのと同じ要領で行なえます。
その場合、正座だけでなく長座をしても面白いかもしれません。
ただし、横座りはナシです。
どちらも首だけの運動にならず、身体全体の繋がりが感じられるように行ってみてください。