立ったままのお手軽操法

ちょっと疲れた時、ちょっと姿勢が気になる時、さっと出来る何かがあれば助かるなぁ・・・とよく聞きます。
操体を知っているとそれは特に難しい事ではないのです。
それでは立ったままサッと出来る操法を紹介します。
◆ まずは今の自分を知ってみましょう。
自分で確認出来るので、鏡の前などでやってみましょう。
1、その場で体の力を抜きながらゆったりと足踏みをしてみます。
力一杯はダメ。元気にやってもダメ。ダラしない感じでも良いので軽く手を振りながらゆったりやってみましょう。
2、足踏みが安定してきたら、そのまま自然に動きを止めます。
止まった後に足を揃えたり姿勢を変えたりしないでください。
3、さて、これが今のあなたの体です。
足の幅や爪先の向きや、足が着いている位置はどうなっていますか?
おへその向きはどうでしょう?
肩の高さや腕の位置はどうですか?
顔の傾きなどもあるかもしれません。
見た目や体感でいろいろ違いを見つけてみましょう。
自分の体が思いの外歪んで(ひずんで)いることに驚いてしまうかも知れません。
でも驚かなくて良いんです。
これは体がバランスをとった結果の姿なので歪んだなりに安定しているのです。
この歪んでいる体を無理に左右対称に揃えてしまうと見た目はキレイになりますが実は不安定になってしまいます。
☆ 試しに二つの姿勢で軽く誰かに押してもらってください。
あくまでも軽くですよd(^-^)
一つは今の自然な立ち方。もう一つは形をキレイに揃えた立ち方。
自然に立っている方が安定感があるのが体感出来たでしょうか?
では今の歪んだ体もそれほど心配しなくていいと安心していただいたところで次に進みます。
4、今の歪んでいる自然な姿を少し大袈裟に表現してみます。
例えば左の肩が上がっていて、右の肩が下がっている。
そしておへそは左前方を向いていて体重は左足に乗っているとき、またはそう感じる時。
SA380163.jpg
その動きをそのまま素直に表現してみます。
左の肩をゆっくり上げながら右の肩をゆっくりと下げ、おへそは更に左に向いていくようにして、体重を左足に完全に乗せてしまう。
SA380164.jpg
頑張ったり無理をしたりも辛いだけで何も良い事はないのでやめましょう。
ゆっくりとなんとなくで良いんです。
今の体の流れを表現してみましょう。
もし気持ち良さがあればラッキーです。十分に味わって下さいね。
特になにも感じないよという場合は無理なく楽チンに動ける範囲で動いてやめたくなったら体の力を抜いてホッと一息つきましょう。(´▽`) ホッ
5、体が落ち着いたら最初と同じように足踏みをして、安定したら止まります。
さて、先程と比べてどうでしょう?
完全ではなくてもだいぶ左右の差が無くなっていませんか?
左右の差は変化しているのに安定感はそのまましっかりした感じが体感できるでしょうか?
まだ気になるようでしたらもう一度くらいお試し下さい。
体はこうして無意識にバランスをとっているんです。
何か辛いなと感じてくるのは身体がバランスをとれなくなってきたよと教えてくれているサインです。
そんな時はちょっとこんな操法を試してみて下さい。
それなりに間にあう所までバランスが戻ってくれればイヤな感じも軽くなる事でしょう。



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