操体 健BALANCE RECOVERY

バランスチェック

自分のカラダを知りましょう

無くて七癖、人は誰しも体に歪みという癖を持っています。
自分の癖を知っておく事はとても大切です。
いつもとは違う癖(歪み)に気づかないことが、ケガやカラダの痛みに繋がるのです。

全身を鏡に写してみましょう。
無自覚に形を整えていませんか?
素直な自分をみるために、少し準備をしてみましょう。

軽く目を閉じてその場で足踏み。
気張らずカラダをほぐすような感じで行います。

両肩を耳の方へゆっくりと引き上げてからストンと下ろします。

静かに目を開け、自分の様子を観察してみましょう。

  1. 顔の向きは?
  2. 両肩の高さは?
  3. 両肘の高さは?
  4. 両腕の長さや体からの離れ具合は?
  5. 左右の腰の高さは?
  6. おへその向きは?
  7. つま先の向きや足の位置は?
キチンと立っているつもりでも顔の向きが違ったり、肩の高さが違ったり、全体的にどちらかに捻れていたりしていませんか?
自分の感覚と実際の体とのギャップ、それに気付く事がカラダとの対話の第一歩です。

普段の自分をみてみよう

日常の何気ない所作にも、体の歪みはちゃんと現れています。

自分の何気ない行動や姿勢、少し意識を向けるクセをつけてみましょう。

後ろ姿は嘘をつけない

自分で見ることができない後ろ姿。
実はとても無防備に体の歪みを示しています。
自分ではなかなかみることができませんが、家族や友人にみてもらってみましょう。

動かしてみる

姿が歪んでいると言う事は、当然動きにも左右差が生じます。
止まっている姿を鏡でチェックしてそれほど差違を感じなくても、ゆっくりと動かしてみることで動きの差を感じることが出来ます。
どんな動きを試してかまわないのですが、ここでは例として3つ行ってみましょう。

両手を頭上に伸ばす。

軽く目を閉じ、両腕をゆっくりと頭上へ伸ばしてみます。
出来るだけ力を入れず、ゆっくりフワ〜っと自然に止まるところまで伸ばして。
自然に上げたらそのままゆっくりと目を開けて、腕の上がり方を見てみます。

片手ずつ伸ばしてみる

片手ずつ挙げてみる。
同じ要領で、片手ずつゆっくりと頭上に挙げてみます。
腕を上げていくときの重さやひっかかり、挙げていく体側の伸び具合などの左右差を感じてみましょう。

膝を上げてみる

楽に立った状態から、膝を自然に挙げられるところまで片方ずつ挙げてみます。
左右の差がよく分からないときは、人に見てもらったり、挙がったところに手を軽く置いて目印にしておくといいでしょう。

これ以外にも、体を前後に曲げてみたり、左右に捻ってみたり、ゆっくりと色々な動きを試してみると、動きやすい方とそうでない方があると言う事に気がつくと思います。

まずは自分の体を知っておくことが目的

ほとんどの人は体に歪みを持っています。
画に描いたようにバランスのとれている方というのは、ほぼいないと言っても良いでしょう。
たとえ体に歪みがあっても、特に不調や動きにくさを感じていないのであれば、それは「間に合っている状態なので、それほど気にする事はありません。
これを操体では「不自然の自然」と呼びます。 しかし痛みや動きにくさ等、不快な症状が現れているのであれば、それは「間に合っていない」状態なので改善する必要があります。
歪みとは言い換えれば、その人なりの体のクセ。
クセと言える範囲で修まっているのならよし、その範疇を超えて不都合が出てきている時には改善が必要なのです。